もう迷わない!
盆ざるの使い方とサイズ選び
昔から日本の台所で働いてきた竹のざるは野菜の水切りや干し野菜、冷たいめん類を盛りつける器など、使い道がいろいろ。特に暑い季節はざるが食卓に並ぶだけで清涼感が生まれ、いつもと違う趣が生まれます。
竹のざるは使ってみたいけど、プロキッチンで取り扱っているのはどんなざるなの? ざるの良さってなに? どのサイズを選べばいいの? など、ざる選びのポイントをご紹介していきます。
手仕事から生まれる温かみのあるざる
プロキッチンで取り扱っている盆ざる・角ざるは、ひとつひとつ職人さんの手仕事によって作られています。絶妙な力加減で編み込まれたざるは編み目の隙間がほどほどにあり、水切りがしやすく、蒸気がさっと抜けるので茹で野菜を冷ますときにも使い勝手の良さを実感。 職人さんの手作りにも関わらずとても良心的な価格なので用途に合ったざる使いを楽しめます。
サイズ選び「あなたは21cm派?24cm派?」
盆ざるを購入するときに多くのみなさんがサイズ選びに頭を悩ませているようです。
現在、プロキッチンでお取り扱いしている盆ざるは
・かごや特選丸盆ざる 15cm
・かごや特選丸盆ざる 18cm
・盆ざる 21cm / かごや特選丸盆ざる 21cm
・盆ざる 24cm / かごや特選丸盆ざる 24cm
・盆ざる 27cm / かごや特選丸盆ざる 27cm
・盆ざる 30cm / かごや特選丸盆ざる 30cm
・盆ざる 33cm です。
確かにサイズ展開が細かくて、実際に料理を盛りつけて並べてみないとその差は分かりにくくイメージが湧きにくいですよね。実際、スタッフの間でもざるそばを盛り付けるときに盆ざる21cm派と24cm派に分かれました。今回はざるうどんの盛りつけ例を参考に、サイズ選びの提案をしていきます。
ベストバランスは24cmで決まり
はじめに「一人ひとつの盆ざる使い」の提案です。左から盆ざる21cm、24cm、27cmにそれぞれうどん一玉を盛りつけてみました。21cmはまさにジャスト! キッチリ収まりました。うどん一玉で足りる方はこのサイズでいいかもしれませんが、食べ盛りのお子さんや男性にはもの足りないサイズのようですね。24cmはおいしそうに見える盛りつけポイントの余白がいい感じ。お店で出されるざるうどんのイメージに近いとの意見が出ました! 27cmの盆ざるはうどん一玉では寂しい…それに、このサイズを家族分並べるとなると食卓の大きさも考えないと大変なことに。
盆ざる 24cm / かごや特選丸盆ざる 24cm
※どのサイズも一玉を盛り付けています。
家族で囲む盆ざる使いなら30cm
次は「家族で囲む盆ざる使い」の提案です。家族分のうどんをみんなで取り分けて食べるときのシーンを想定して大きめサイズの盆ざるにうどん三玉を盛りつけてみました。さっきは少なく見えた27cmの盆ざるですが、三玉になるとうどんが山盛りでなだれが起きてしまいそうです。27cmはうどん二玉がベストなのかも。30cmの盆ざるは余白も残しつつ、うどんのおさまりもいいですね。家族2~3人にはこのサイズが使いやすそう。33cmはやはり寂しさが募る盛りつけになってしまいました。あまり一度にたくさん茹でてしまうと時間と共に乾いてしまうし、かといってすぐにおかわり用を茹でるのも落ち着かない。このサイズはざるうどんを盛りつけるよりも他に活躍の場があるはず!
盆ざる 30cm / かごや特選丸盆ざる 30cm
※どのサイズも三玉を盛り付けています。
ちょっと余談ですが、盆ざるを食卓で使うとき、受け皿は何を使っていますか?これもスタッフから色々な意見が出ましたが、プロキッチン的NO.1はリムの立ち上がりがちょうど良いティーマに決定! 浅いプレートだとざるの底がプレートに付いてしまって水切りが不十分になっちゃうのでご注意ください。左がひと回り小さいサイズ、右がひと回り大きいサイズ。好みにもよりますが、盆ざるよりもひと回り小さなサイズを選ぶとすっきり見えますよ。カラーはお手持ちのものをどうぞ。
いろいろな使い方
小さめサイズの盆ざるはプレートやトレー代わりとして使うとおいしそうな盛りつけに仕上がります。
おにぎりプレートは21cmの盆ざるでコーディネートしてみました。おにぎり二つに揚げものやだし巻き卵、香の物は小皿に。少し縁が反っているので、料理がざるから落ちてしまったりせず、バランスよく盛りつけられますよ。
盆ざる 21cm / かごや特選丸盆ざる 21cm
通気性のよい盆ざるはトーストプレートにも最適です(あんバタートーストの写真は24cmです。サラダの下にはワックスペーパーを敷くと安心)。パンの蒸気がほど良く編み目から抜けていくので最後までさっくさくの食感です。もし、ざるがぐらついて不安定になってしまう場合は下にお皿を敷いてみてください。
盆ざる 24cm / かごや特選丸盆ざる 24cm
サイズ選びは下の写真も参考にしてくださいね。
道具として
台所道具としてざるを活用するなら、大きめサイズを用意しておくと何かと重宝します。竹のざるはステンレス製とは異なり、水の膜が出にくいため水切れがとても良い素材。野菜を洗った後にざるを振るだけで水が切れますし、茹で野菜を冷ますときはざるに広げて風を当てることで蒸気が抜け、しゃきっと仕上がります。ボウルとバットのいいとこどりですね。
オクラやブロッコリーには21cm、ほうれん草1把やとうもろこしには24cmや27cm。だいたいですが、24cmからほうれん草や小松菜を1把、折り曲げたりせずそのままのせることができます。
丸い盆ざるでもいいですが、角盆ざるは立てて収納できるのでデッドスペースを作らずおすすめです。
盆ざる 21cm / かごや特選丸盆ざる 21cm
盆ざる 24cm / かごや特選丸盆ざる 24cm
盆ざる 27cm / かごや特選丸盆ざる 27cm
また、クッキーやケーキを焼いた時のケーキクーラーとしてもお使いいただけます。竹が適度に水分を吸い編み目の隙間から熱を逃がしてくれるため、ケーキの底に熱がこもったりせずおいしい状態をキープして冷ますことができます。
かごや特選角盆ざる21×27cm / 佐渡産角盆ざる 33cm
お手入れと収納
竹のざるは熱に強く熱湯をかけても傷みにくく、ざる自体も熱くなりにくいのが特徴です。耐熱温度が100度以上とのことで茹でた青菜を鍋からざるへ移したり、油揚げの油抜きをしても大丈夫なんですよ。また、油汚れが気になる場合は熱湯をザーッとかけて殺菌しておくと気持ちよく使えます。もし、汚れが気になって洗うときはできるだけ、天然由来成分の洗剤をお使いください。洗うときはスポンジで洗うと繊維が目の隙間に入ってしまうことがあるので、たわしで洗うのがおすすめ(こちらのブログも参考に)。目に沿って洗うと引っ掛かりがなく、洗い終わったら目を縦にして立てかけて乾かしましょう。
また、魚などを干すときに使うと臭いが付いてしまう場合があるので、食材ごとに使い分けるといいですよ。熱に強いざるですが食洗機で乾燥させるのはNGです。使った後、隙間にさっとしまえ、重ねても場所を取らない収納性の高さも◎!
いかがでしたか?
雰囲気のある盛りつけを楽しめたり、下ごしらえのサポートをしっかりとこなす竹のざる。小さめのサイズはひとり一枚、大きめのサイズは調理道具として使いやすいサイズを数枚、揃えていただくと竹ざるのある暮らしがより身近になってきます。
ご紹介した以外にもたくさんの使い方ができますので、皆さんのアイデアで使いこなしてくださいね。
最後にプロキッチンスタッフの盆ざる生活をちらっと紹介します。ぜひ参考にしてみてくださいね!
スタッフの盆ざる生活
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アツアツも
盆ざる21cm
リベイクしたドーナツを。息子はちょっとでも熱いと食べてくれないけど、このざるに乗せておくと、早く冷めてくれますよ。
(蟹谷) -
おすすめトースト皿 盆ざる24cm
松本の「喫茶まるも」のモーニングセットを家にある盆ざるで再現!焼きたてトーストのカリッと感が損なわれず美味しく頂けます。
(中島) -
そのまま食卓に
盆ざる24cm
24cmは枝豆やモロコシを乗せてそのまま食卓にゴー!で夏は大活躍です。24cmはお皿感覚で使っています。
(増田) -
海外でも!
盆ざる21cm
先日訪れたスイスにある元スタッフのお宅で素敵に盆ざるが活躍していました。盆ざるも一層おしゃれに見えました。
(岩谷)